スレート屋根について素材とメンテナンス

スレート屋根について

 

スレート屋根というのは、スレートという屋根材を使用した屋根のことで、天然スレートと化粧スレートの2つに分けることができます。
天然スレートは粘板岩を薄く板状に加工したもので、天然の岩を使用していますから非常に高価であまり普及していません。
化粧スレートはセメントと繊維を混ぜて成型された屋根材で、薄い平板状となっているので運搬もしやすく品質も均一なので現場での加工も最小限ですむというメリットがあります。
化粧スレートは繊維の種類によって石綿スレートと無石綿スレートに分類されます。
石綿スレートはセメントと混ぜる繊維の一部に石綿を使用しているものです。ただ石綿は健康被害が懸念され、葺き替え工事中にアスベストが飛散しますから、施工業者と綿密な打ち合わせが必要となります。
一方無石綿スレートは、アスベストが含まれていないので健康被害の心配もありません。
スレート屋根は安価で加工性・耐久性もよいということで近年もっとも普及している屋根材となっています。
日本瓦などに比べるとスレートは重量も軽いため耐震性も高く、表面に塗装をしているため色合いも豊富で、修理費用も安いというメリットがあります。日本瓦の屋根は瓦の下に桟木を設置したり鬼瓦などの棟瓦の施工や漆喰を塗る必要がありますが、スレート屋根の場合はスレートと水切り金具の構造となっていますから、修理の手間もかからないというメリットがあります。
ただスレート屋根は表面が塗装されていますから、時間の経過とともに劣化していきます。そのため定期的にメンテナンスを行う必要がありますし、日本瓦に比べて耐久性も低いというデメリットがあります。そのほかにも、厚みは約5ミリ程度と非常に薄いので、強度も低いというデメリットもあります。

屋根スレートのメンテナンスは、まず高圧洗浄機などを用いて古い塗装を取り除き、傷んだ箇所を補修したあと、再塗装をしていきます。ただ経年劣化によってすでにぼろぼろになってしまった場合には、塗装をしてもすぐにはがれてしまうので屋根の葺き替えを行う必要があります。
屋根の葺き替えはスレート屋根をすべて新しく取り替える工事のことで、屋根の傷み具合によっては野地板も取り替える場合もあります。
カバー工法は、傷んだスレートの上にそのまま新しい屋根材を施工する方法で、外見は葺き替えと同じように新しくすることができます。カバー工法は工事期間も短く費用も安く抑えることができますが、既存の屋根材はそのままで撤去をしないため屋根が重くなり、耐震性も低くなるというデメリットもあります。
そのほかにも、屋根の構造が2重になってしまいますから、雨漏りなどのトラブルが発生した場合、特定が困難になり修理費用が高額になる可能性があります。
カバー工法で修理した屋根は、火災保険で修理できる可能性が極端に低くなってしまうのも、デメリットの一つといえます。

屋根スレートが壊れる箇所としては、棟板金部分で、突風や強風による影響を受けやすい場所ということから損害を受けてしまいますから、定期的にメンテナンスを行う必要があります。
メンテナンスにかかる費用は、屋根の修理や補修であれば、3万円~100万円、屋根塗装の場合35万円~120万円、屋根カバー工法の場合80万円~250万円、屋根の葺き替えの場合は30万円~270万円が相場となっています。
ただ屋根の勾配や下地の状態によっては費用は大きく異なりますから、複数の業者に見積もりをとって信頼できる業者に依頼することが大切です。

スレートやねは粘土板岩を薄く加工した板状の屋根のことですが、天然スレートはデザインが魅力ですが高価なことから日本国内ではほとんど普及していません。
化粧スレートはセメントを高温下で成型した板状の合板スレートで、年数とともに着色部分が色あせてしまうので、定期的にメンテナンスを行う必要があります。2004年以降に製造されたスレートには、石綿は含まれていませんが、それ以前に製造されたスレートにはアスベストが含まれている可能性があります。屋根材として使用しているだけなら問題はありませんが、葺き替える際にはアスベスト飛散の危険性もあることから、工事費用が大幅に高くなる可能性があります。
特に1960~2004年に製造されたスレート屋根のリフォームを検討しているのであれば、予算に余裕をもっておくことが大事です。
アスベストを含んだスレート屋根の場合には、アスベスト診断しや石綿作業主任者といった資格をもったスタッフがいる会社に依頼しましょう。
屋根の劣化具合によっては作業中にスレートが割れたり、表面がはがれて内側のアスベストが飛散する可能性があり、近隣の人への健康被害がでる可能性もありますから、必ず有資格者に依頼するようにしましょう。築年数が10年くらいの建物の場合、スレート屋根や棟板金の補修が必要となることが多いので、定期的にメンテナンスをしておきましょう。